射雕英雄伝
by金庸
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中国語圏では絶大な人気を誇る、武侠小説の重鎮「金庸」(1924年中国生まれ、共産党を嫌い香港へ移住。この筆名は本名「査 良ヨウ」の最後の1文字をへんと作りに開いた物、実業家、作家、政治家、ジャーナリスト、大学教授の顔を持つ)が書いたベストセラー新聞小説、すでに映画、ドラマ、ゲームになっていて日本でもファンが多い作品、今月からスカパーのチャンネルnecoでドラマが始まります、ヒーローズやラバーズのスタッフという話なのでちょっと楽しみ^^

この小説というより金庸はハッキリ言って、面白い!
中国武侠小説(要するにチャンバラ物)って金庸をを読むまでよく知りませんでした、
ええ、勉強不足ですね^^;
とにかく、去年は秋くらいからほぼ金庸ばかりよんでました、
ちなみにこの本は、「神雕剣侠」(原題:神雕侠侶)「偉天屠龍記」の三部作第一部に当たります、
とは言え、登場人物がかぶっているだけで、別の話なので、どこから読んでも大満足^^
ええそりゃもう、ジブナイル物であり、アクション物でもあり、ロマンスだっててんこもり、何でも有りのお買得品、超絶アクションと超個性的な登場人物の見本市、どこを切っても第一級のエンターテイメントです。

時は紀元1200年頃、北方の女真族(後に満州族に改名)の国『金」と、西域の騎馬民族「元」に押されて漢民族の国「宋」が滅びかけている時代の話。
この時代の変換点に生まれた郭靖と楊康、二人は生まれる前に父を失い、父親代わりや師匠(師父)とであうが……この二人の少年の対照的な成長じたい、運命に弄ばれるかのような陰と陽の物語。
中国武侠小説とは;そのルーツをたどると、いわゆる講談に辿り着く、そのむかし中央の出来事を地方へ運ぶ、メディアとしての機能をになっていた講談は、そのうちストーリーを脚色演出して都市の大衆娯楽となり、それにつれて台本も整備されていった、たとえばそれまで、おのおのてんでバラバラに話されていた話をまとめて「三国志演義」という本も出来上がる、その大衆娯楽としての伝統を担ってるのが、武侠小説でありカンフー映画になるわけだ。
さて、じゃ武侠って?
「武」は判るよね、武術の武、武士の武、いわゆる戦うことですね、それもこの場合は奇想天外な技でもってですよ。
さて「侠」というと難しい、侠客、任侠……武侠って戦うやくざですか?それだけじゃないよね。
司馬遷の「史記・遊侠列伝」によると「今の遊侠は、行動は正義に則ってなくても、言う事には信用が有り、実行する事は必ず完遂し、約束は決して翻さない、身を粉にして、死生を度外視して、士人の窮地に駆け付ける、能力を誇らず、善人ぶる事を恥字じ、それで十分とする者が多い」ははぁ、遊侠って遊び人の金さんみたいなもんですね、じゃ武侠は戦う金さんってとこでしょうか^^;

修正 FEB 4th '05
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